SSM

Stress Strength Modelの略。

SSMは製品や工程に起こりうる故障・不具合・不安全の発生メカニズム(因果の構造)の知識を設計・計画時のトラブル予測・未然防止に活用できるように構造的に表現するための手法。
使用環境や条件によって製品が受ける負荷(ストレス)に対して、製品側の強度や耐性(ストレングス)が負けてしまった場合に問題が発生する、この原則に基づいて問題とその発生の因果関係を洗い出しながら構造化する。
この手法は、製品の機能や主な構造が決まった後、ロバスト性向上を考える段階で活用するのが有効である。問題発生予測の結果をSSMで「見える化」することで抜けがないかを効率良くチェックできる。また、組織として過去に経験した問題の因果を構造化し、蓄積することで、問題の再発を防ぐと同時に、新たな問題の予測に着想し易くなる。

※SSMは、東京大学工学部において、田村泰彦氏によって考案され、自動車、家電、医療機器などの製造業分野での豊富な実践を通じて確立された。

電通総研では開発の見える化(技術の見える化)を実施する際にSSMの考え方を活用している。

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