重要課題(マテリアリティ)

重要課題の特定・見直し

電通総研グループは、サステナビリティ方針のもと、サステナブルな社会の実現に貢献する経営を推進しています。SDGsや国際的なガイドライン、電通総研グループの事業戦略や電通グループの取り組みなどを踏まえ、ステークホルダーと電通総研グループの双方にとって特に重要であり優先的に取り組むべき事項として、2022年に重要課題を特定し、定期的に見直しを行っています。2025年には新中期経営計画「社会進化実装 2027」に合わせて、当社グループを取り巻く事業環境や社会課題の変化を踏まえ重要課題の見直しを行い、「人」「テクノロジー」「ガバナンス」に関する3つの重点テーマと関連する9の重要課題を特定しました。電通総研グループは、これらの重要課題に対して実効性のある活動を進め、サステナブルな社会づくりに貢献していきます。

重要課題

新たに特定した重要課題

 

KPIと目標

重要課題※1 KPI 目標 達成
時期
対象
範囲※2
KPIや目標に関連する取り組み・データ
人的資本の強化 人員数

6,000名

2027年

連結

1人あたり営業利益

525万円

2027年

連結

1人あたり教育費

200千円

2027年

単体

エンゲージメントスコア

「働きがいのある会社」調査のスコア70%以上継続

毎年

単体

プレゼンティーズム※3損失割合

12%

2027年

単体

アブセンティーズム※4損失日数※5

4.0日以内

毎年

単体

DEIの推進 女性管理職比率

16.5%

2030年

単体

女性採用比率

30%

毎年

単体

障がい者の定着率

1年経過90%以上

毎年

国内G1

社会・環境課題の解決への貢献 地域創生関連売上高

50億円

2027年

単体

新規事業の創出 R&D投資

3ヶ年累計投資額150億円

2027年

連結

技術実装力の発揮 高度デジタルPJリード人材(仮称) (検討中)
コーポレートガバナンスの強化 取締役会の実効性評価

実効性の確保・向上

毎年

連結

倫理コンプライアンスの徹底と人権の尊重 重大なコンプライアンス違反件数

0件

毎年

連結

倫理コンプライアンス関連(ハラスメント含む)の研修受講率

100%

毎年

国内G2

重要サプライヤーに対する調達アンケートの回答率

100%

毎年

単体

情報セキュリティ管理の強化 情報セキュリティ順守に関する研修受講率

100%

毎年

単体

重大な顧客案件関連情報および個人情報の漏えい事故件数

0件

毎年

国内G2

  • ※1
    重要課題のうち「適切なリスクマネジメントの実践」については、KPIは設定せず、毎年の活動実績を公表します。
  • ※2
    単体:電通総研単体、国内G1:株式会社エステックと株式会社ミツエーリンクスを除く、国内G2:国内電通総研グループ会社までをカバー、連結:海外電通総研グループ会社までをカバー
  • ※3
    健康問題が理由で生産性が低下している状態
  • ※4
    健康問題による仕事の欠勤(病欠)
  • ※5
    勤務継続中の従業員のうち、体調不良による休暇取得状況

重要課題に紐付いた実績進捗と関連する主な取り組み・トピックスについては、こちらをご覧ください。

重要課題の特定プロセス

重要課題の特定・見直しは、以下のプロセスで実施しています。今後も環境の変化等を踏まえて定期的に見直しを実施します。

STEP 1 課題要素の抽出

SDGsなどのイニシアチブ、GRIスタンダードやSASBスタンダードなどの国際的なガイドライン、FTSEやMSCIをはじめとするESG評価機関などが求める事項を参照・分析し、40項目の課題要素を抽出しました。

STEP 2 課題要素の重要度評価

STEP1で抽出した課題要素について、「ステークホルダー」と「当社グループ」の2つの視点から重要度の評価を行いました。(当社グループの視点については、「社会や環境が自社グループに与える影響」や「自社グループが社会や環境に与える影響」を考慮し、機会とリスクの両面から評価しました。)

STEP 3 内容の整理と妥当性の確認

STEP2で抽出した重要度が高い課題要素に対して、企業理念、長期経営ビジョン「Vision 2030」、新中期経営計画「社会進化実装2027」、電通グループの取り組みなどとの関連性も踏まえて内容を整理するとともに、KPIや目標などを検討しました。

STEP 4 重要課題の特定・見直し

サステナビリティ推進会議での決議を経て、当社グループが事業を通して取り組むべき3つの重点テーマと関連する9の重要課題を特定・見直しました。

重要課題マトリクス

重要課題マトリクス

電通グループにおける取り組み

電通総研は、電通グループ各社から構成されるCSR委員会に参画し、2030年に向けグループ全体としてのサステナビリティ戦略を検討・立案しています。「グローバルリスク報告書」なども踏まえたリスクの認識、課題解決の機会についてのディスカッションを重ね、電通グループが社会に与える影響について検討を進めています。

電通グループの取り組みおよび統合報告書についてはこちらをご覧ください。

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