製造業、開発業務、業務改革(BPR)活動、カーボンニュートラルに関連した用語集です。

活動基準原価計算。Activity Based Costingの略。事業運営をアクティビティ単位に細かく分類し、アクティビティ単位のコストを算出する。
電通総研では、コンサルティング活動の中で、定量的改革指標の定義を行い、付加価値の高い設計業務と付帯業務とを分類し、製品開発業務の工数をトラッキングすることを推奨している。これにより無駄な業務がどれくらい減ったかなど、コンサルティングの成果が可視化できる仕組みを構築している。

解析主導型設計。Analysis Lead Designの略。
最適な設計案を選択するために変更自由度の高い開発上流から事前検証を重点的に実践する開発手法。構想段階から要求仕様と達成度を明確化し、コンピュータ上で数多くの事前検証を実施してから詳細設計に進むための設計案を選択する。
解析の活用は多くの企業で進んできているものの、詳細設計後の確認検証にとどまっている場合が多く、その効果は限定的になっている。一方、解析主導型設計では、上流から取り組むことで手戻り削減による開発コスト・期間の劇的な改善のみならず、競合他社を凌駕するイノベーティブな製品開発を可能にする。
ただし、製品全体を表現するシステム解析モデルが必要であり、その構築には、高度な実験・解析技術が求められる。電通総研はモデル構築に至るまでの考え方のフレームワーク構築とそれを活用した設計案創出の双方で、お客様を支援している。

Automotive Software Process Improvement and Capability dEterminationの略。

車載ソフトウェアの重要性から欧州の完成車メーカーが中心になって策定した業界標準の開発プロセス共通フレームワーク。受託側の開発プロジェクトを対象に発注側が審査を行なう点が特徴的である。発注側の調達先選定に審査結果が大きく影響するため、受託側はAutomotive SPICEに従ってQCD達成と改善サイクルを回していく必要がある。

ソフトウェア開発で採用されることの多いCMMIと比較すると、プロセスは概ね似通っているが、Automotive SPICEには組織プロセスがないこと、また業界標準としてエンジニアリングプロセスがより具体化していることが違いとして挙げられる。特にエンジニアリングプロセスはCMMIの5つ(「要件開発」「技術解」「統合」「検証」「妥当性確認」)に対して、Automotive SPICEでは 10のプロセス(「要件抽出」「システム要件分析」「システムアーキテクチャ設計」「ソフトウェア要件分析」「ソフトウェア設計」「ソフトウェア構築」「ソフトウェア統合テスト」「ソフトウェアテスト」「システム統合テスト」「システムテスト」)が用意されている。

電通総研は規格適合にあたって、(1)現場のプロセスと規格とのギャップ分析、(2)課題抽出、(3)現場負担の少ない効果的なプロセス構築、(4)定着活動 というアプローチをとり、数々の実績を持っている。

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