ISO9000
ISO(国際標準化機関)が定めた品質マネジメントシステムに関する国際規格群。
品質保証に関する要求事項を標準として規格化したものであり、この規格に基づいて製品(サービス)の供給企業が社内で品質管理の仕組みを自己評価したり、顧客や第三者機関が供給者の品質マネジメントの状況を審査したりする。ISO9000で規定されている品質マネジメントシステムは、企業を一つのシステムとして捉え、プロセス志向で業務を実行し、継続的に改善を行うことで、製品(サービス)の品質を向上させることを目的としている。
ISO9000が求める品質マネジメントシステムのポイントは、明確な方針・責任・権限のもと業務プロセスを手順化しそれを継続的に実行、検証、改善することである。ISO9000の認証を取得した企業では、方針・責任・権限や実行手順は公式な規定としてはしっかり定義されているものの、業務遂行の上では形骸化せずに十分に機能しているケースは少ない。
電通総研では、製品(サービス)の品質を向上させるという真の目的を達成するために、「定義されているが運用できていない部分」「定義が足りていない部分」を明らかにして、定義と運用の両面から品質マネジメントシステムの構築支援を行っている。