デザインレビュー
設計成果物の完成度とその導出プロセスの実行度を各分野の専門家が審査する活動。機能・品質・コスト・納期などの観点で、企画・設計・製造・品証など各分野の専門家が各々の視点で設計内容の妥当性を評価し、問題点を抽出する。また、開発が次のステップへ移行判断する場にもなる。
DRには各分野の専門家が参加するため、設計者視点では見落としがちな「つくりやすさ」や「メンテナンスのしやすさ」などの非機能要件を適切に設計に盛り込むことができる。また、各部門のメンバーが強制的に集まる場でもあるため、進捗状況の把握や、意思疎通の場としても有効である。
DRはISO9000シリーズでも規定されているため、各企業はその実施時期や回数、参加者などを定義しプロセス化しているのが一般的である。しかし、それらが形骸化していて、必ずしも当初の目的に沿ったデザインレビューは実施されてないケースが散見される。
電通総研ではこれらの形骸化を防ぐために、「役割・権限の明確化」「チェックリスト整備」などの仕組み構築支援や、「仕組みを維持・改善」するための組織構築支援、インプット情報の質を高めるための品質管理手法の導入支援を行っている。