電通総研、Embedded Finance深耕プロジェクト「embeDiX（エンベディクス）」始動

- 第一弾として、SaaS型保険システム「joinsure」を提供するjustInCaseTechnologiesと業務提携契約を締結 -

株式会社電通総研

株式会社電通総研（本社：東京都港区、代表取締役社長：名和 亮一、以下 電通総研）は、金融機能を様々な事業会社のサービスに組み込んで提供するEmbedded Finance（エンベデッド・ファイナンス、組込み型金融）領域の深耕プロジェクト「embeDiX（エンベディクス）」を始動します。
第一弾として、SaaS型保険システム「joinsure（ジョインシュア）」を提供する株式会社justInCaseTechnologies（本社：東京都中央区、代表取締役：畑 加寿也、以下 jicTech）と本日付で業務提携契約を締結しました。本契約に基づき、本日より「joinsure」のインテグレーションサービスの提供ならびに両社での新規事業開発を開始します。

エンベデッド・ファイナンスとは、従来銀行や保険会社などの金融機関が一括して提供していた金融サービスが機能毎に分割され、事業会社が提供するサービスに組み込まれることを指します。顧客のニーズや行動を理解し、適切なタイミングで適切な金融サービスを提供することで、便利で効率的なユーザー体験を実現します。昨今、リテールビジネスや物流サプライチェーンなど幅広い業界でこのアプローチが採用され、決済や送金、融資、保険などの金融サービスを自社サービスに組み込むといった活用が進んでおり、今後も急速な拡大が見込まれています。

電通総研は、2012年に日本で初めてFinTech領域に特化したピッチコンテスト「FIBC」を開催し、オープンイノベーションによる新規ビジネス創造を目的としたコミュニティ「FINOLAB」を開設・運営するなど、日本における金融イノベーションの創造と浸透に取り組んできました。
この度、これまで培ってきた知見とネットワークを活用し、事業会社に向けてエンベデッド・ファイナンスサービスを提供するための深耕プロジェクト「embeDiX」を開始いたします。本プロジェクトでは、スタートアップ等との協業によって、エンベデッド・ファイナンスサービスを提供してまいります。事業会社が自社サービスに活用しやすいサービスラインナップを取り揃えると共に、金融機能を組み込んだ新規サービスの戦略立案コンサルティングから、アプリケーション実装までワンストップで支援します。また、並行して電通総研の自社ソフトウエアやサービスにおける金融機能の組み込みも検討してまいります。
電通総研は、“Finance with No Border（境界のない金融機能の提供）”を目指して、エンベデッド・ファイナンス領域の事業強化に取り組み、金融エコシステムの更なる発展を目指しています。

「embeDiX」の第一弾として、SaaS型保険システム「joinsure」を提供するjicTechと協業します。同社のSaaS型保険システム「joinsure」の導入プロジェクトにおいて、コンサルティングから事業会社のサービス・アプリケーションへの組み込み、周辺システムとのデータ連携や導入後の運用設計など、顧客企業のニーズに合ったサービス構築を支援します。
また、今後は電通総研が提供・開発するソリューションに「joinsure」を組み込み、ユーザーの利便性や体験価値を向上させる取り組みを推進するなど、同社との更なる協業も検討してまいります。

「joinsure」はjustInCaseグループの知見を元にjustInCaseTechnologiesが開発したSaaS型保険システムで、保険募集システム、契約管理システム、保険金請求管理システムからなり、新会社立ち上げ時、新商品開発時、プラットフォーマーとの連携時のミドルシステムとしての導入などに幅広く活用されています。少額短期保険事業のみならず生損保の保険業務にも対応しており、通常のスクラッチ開発対比で初期費用の大幅なコストカットを実現したことに加えて、保険商品を素早くマーケットに投入したり、プラットフォーマーと協業して顧客ニーズにマッチした多様なエンベデッドインシュアランスを推進することなどを可能とします。

justInCaseTechnologiesは保険を変えるテック企業です。大手損害保険会社とも業務提携を行うなど、SaaS型保険システム「joinsure」を活用した事業を中心とし、インシュアテックで保険業界のDX推進へ寄与に取り組んでいます。