KPT
改善アクションを決定するために用いる思考のフレームワーク。
K=Keep(良かったので継続したいこと)・P=Problem(問題であり改善が必要なこと)・T=Try(新たに取り組みたいこと)の順序で検討し、アクションを定める。
明確な指針が無いまま業務やプロジェクトの振り返りを行っても、実効性あるアクションを発想し、合意・実現に導くのは難しい。多くの場合、振り返り会の名の下に、発生した問題の犯人探しや後悔が続いて改善案が生まれなかったり、ありふれた解決策ばかりで議論が空転したりする。
振り返り時にKPTを活用するメリットは、参加者の発想を整理して幅広く意見を収集し、向上・改善のための具体案を出しやすくする点にある。過去の状態を「K」と「P」の軸で導き、抽出した事項を「T」の軸を用いることで具体的な改善案につなげることができる。
電通総研ではプロジェクトDR後の振り返りやエンドレビューにKPTの活用を推奨している。また、プロセス改革活動における改善案抽出にも活用している。