ISID、AIモデルの開発・運用を自動化する「OpTApf」最新版を提供開始 ~機器異常検知、需要予測の領域でAIの継続的な業務適用を支援する新機能搭載~
- お知らせ
ISIDは、AIモデル開発・運用自動化ソリューション「OpTApf(オプタピーエフ)」に、新機能を搭載した「OpTApf V2.0」の提供を本日より開始します。
背景
AIを活用した業務改善を行うためには、単に精度がよいモデルを構築するだけではなく、AIモデルの継続的な活用と再学習(アップデート)が必要不可欠です。しかし実際の業務においては、学習のための教師ラベル準備に時間を要することからモデル構築に進めずにいるケースや、継続的なモデル評価が仕組みとして実施できておらずモデルのアップデートができていないケースなど、AIモデルの十分な活用・運用ができていない例が多く見られます。
今回提供開始するOpTApf最新版では、上記のような運用面での課題を解決するために新たな機能実装を行いました。
OpTApf V2.0の新機能について
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1.教師なし時系列異常検知機器データを元にした異常検知をAIモデルで実現したい場合、学習データには異常/正常の分類をするための「教師ラベル」が必要です。しかし、異常の発生率が非常に低いケース(超不均衡データ)ではNGデータを見つけ出すこと自体が困難です。本機能は、正常データを基に異常検知を行うもので、時系列データのうち、正常と判断されるデータ分布を自動的に見付け出し、学習します。これにより、ユーザーは明示的に異常/正常のラベルを付与することなく、代わりに複数の時系列データをアップロードするだけで異常検知を行うことが可能になりました。
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2.モデル評価の深堀り機能本機能は、AIモデルが予測を間違えたデータの傾向などを可視化し、インタラクティブに探索することを可能とします。このことで、予測を外した原因の考察と、継続的なモデル改善をより容易にし、ユーザーによるAIモデルの継続的評価を支援します。
ISIDは2020年2月に、社内のAI人材と知見を集約した全社横断組織「AIトランスフォーメーションセンター」を設置、2020年4月にはAIを搭載した3製品を発表し、顧客企業のAI活用を支援しています。今後もAI製品の更なる機能拡充を図り、幅広い領域でAIの実務適用を加速させることで、顧客企業や社会の課題解決に貢献してまいります。
OpTApfは、マイクロソフト社が提供するAzure Machine Learning※の機能を用いて、AI の専門知識が無くても、数千種類の高精度な AI モデルを 3Step で容易に開発できる仕組みです。利用者は AI モデルの作成にかかる工数を大幅に削減することが可能となります。また、AI・機械学習の開発・運用を一体で行う最新手法 ML Ops を採用することで、IT 運用の専門知識が無くても、利用者自身で AI モデルを運用することができます。
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※Azure Machine Learning:米国 Microsoft Corporationが提供する、企業向け仕様の機械学習サービス。機械学習モデルをよりすばやく構築、トレーニング、デプロイでき、責任あるAIを実現できるよう設計されている。
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*Microsoft、Azure は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社電通総研
製造ソリューション事業部 AIソリューション セールス担当
E-mail:g-ex-isid-ind-ai@group.dentsusoken.com