文書活用AIソリューション「TexAIntelligence」にISID独自の日本語学習済「BERT」モデルを搭載
- プレスリリース
株式会社電通国際情報サービス
株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:名和 亮一、以下ISID)は、文書活用AIソリューション「TexAIntelligence(テクサインテリジェンス)」に、Googleの自然言語処理アルゴリズム「BERT」※1を用いて、独自に構築した日本語学習済AIモデル「ISID-BERT」を搭載し、2021年2月より提供開始いたします。
背景
近年、AI技術の進歩により、幅広いビジネス領域でのAI活用が進みつつあります。中でも自然言語処理技術は、2018年10月にGoogleが発表したBERT等、 文章の意味や文脈理解に関する技術進化が活発で、大幅な精度向上に伴い、企業における実装も拡がっています。
ISIDは、2020年5月に提供を開始したTexAIntelligenceの自然言語処理精度向上を図るべく、これまでBERTの研究開発に取り組んでおり、今般、英語と比較して認識精度が低かった日本語を、独自に学習させたISID-BERTを開発し、提供開始に至りました。
ISID-BERT搭載版「TexAIntelligence」の特長
TexAIntelligenceは、蓄積された大量の文書の分類・要約・検索をAI技術により自動化するソリューションです。今般、BERTを軽量化したアルゴリズム「A Lite BERT(ALBERT)」※2に、日本語データを事前学習させた独自のAIモデル「ISID-BERT」を構築し、TexAIntelligenceに搭載しました。さらに、1文書あたりの取り扱い可能な単語数を倍増させることで、分類するための解析対象を広げています。
その結果、TexAIntelligenceの1機能である文書をカテゴリに分類する機能において、当社の検証用文書では、以前82%だった精度を、ISID-BERT搭載モデルでは95%まで向上しています。ISID-BERT搭載版のTexAIntelligenceを活用することで、ユーザー自身で、自然言語処理を行う高精度なAIモデルを構築し、運用することが可能です。
ISIDは2020年2月に、社内のAI人材と知見を集約した全社横断組織「AIトランスフォーメーションセンター」を設置、2020年4月にはAIを搭載した3製品を発表し、顧客企業のAI活用を支援しています。今後もTexAIntelligenceをはじめとしたAI製品の更なる機能拡充を図り、幅広い領域でAIの実務適用を加速させることで、顧客企業や社会の課題解決に貢献してまいります。
ご参考資料
企業内には、顧客からの問合せやアンケート回答結果の情報、さらには社内に蓄積された技術文書や帳票類など、価値がありながら活用されていない多くのテキストデータが存在します。TexAIntelligenceは、テキストデータと先進の文章AIを組み合わせて、新たな付加価値創造を支援するソリューションです。
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