旧東海道品川宿を盛り上げる!
ネットワークカメラを活用して小学生の駅伝大会をライブ中継

2019年11月に北品川で開催された「品川宿小学校 第11回 東海道駅伝」。ISIDはこの大会で、イベント当日のYouTubeライブ配信の技術支援を行いました。当日は小雨がちらつくあいにくの天気でしたが、無事にイベントは開催され、多くの小学生ランナーと沿道からの声援で賑わいました。本レポートでは、今回ISIDが「品川宿小学校 第11回 東海道駅伝」での技術支援を行った背景やねらいを、当日の様子とともにお伝えします。

北品川とISIDの関わり

ISID本社近くの北品川は、住民の方々と品川近辺に拠点を置く企業とのコラボレーションが盛んな地域であり、地域イベントや商店街活性化等の様々な取り組みを行っています。私たちも、これまで「品川神社例大祭」や「しながわ宿場まつり」などのイベントに参画し、地域の方々との交流や北品川近辺の地域活性化のお手伝いを行ってきました。そのような繋がりの中で、今回「品川宿小学校 第11回 東海道駅伝」が開催されることを知り、実行委員会の方々にISIDの技術を活用して何か面白い取り組みができないか持ちかけました。これがきっかけとなり、イベント当日のYouTubeライブ配信をサポートさせていただくことになったのです。

ネットワークカメラ「ミエルカム」とは

今回撮影に使用したのはネットワークカメラ「ミエルカム」。ミエルカムは携帯電話で通信を行うために使用されているSIMカードを搭載したカメラです。ネットワークカメラは有線LANやWi-Fiを使用して通信を行うものが一般的ですが、ミエルカムはSIMカードを用いるため、LANケーブルやWi-Fiルーター、中継器が不要で、場所に縛られることなくカメラを設置できます。さらに、ネットワークが繋がっていれば遠隔からカメラの首振り操作やズーム制御を行うことができ、映像をリアルタイムで確認しながら、最適な映像を撮影することが可能です。通常のSIM搭載カメラと比較し、軽量コンパクトなサイズ感ながらHD画質の映像をほぼ遅延なく見ることができることも特長の一つです。

私たちはこのミエルカムを活用して地域の安心安全を守る用途や、イベントを盛り上げるための映像の中継・配信に利用することで、よりよい街づくりを実現することに一役買えるのではと考えております。今回のイベントではミエルカムを駅伝コース内3箇所に設置し、映像を中継スタジで確認しているPC端末に送り、中継機材を通してYouTubeでのライブ配信を行いました。

ネットワークカメラ「ミエルカム」

イベント当日の様子

イベント当日は小雨の降る中、朝からカメラの設置を行い、中継スタジオで配信作業をサポート。配信にはISIDが開発したカメラ映像ビューワーアプリケーションを使用しました。このアプリケーションは複数のSIMカメラからの映像を同時に受信・確認しながら、メインで配信する映像を適宜切り替えることができます。スタジオから配信カメラの切替、角度等の操作を行いながら映像をYouTubeで配信しました。

ミエルカム以外に地域の有志の方々によるハイビジョンカメラや選手レポート用のハンディカメラでの撮影、さらに専属レポーターによる実況中継も行われ、滞りなくYouTubeでライブ配信することが出来ました。 

沿道で応援している方がライブ映像をスマホで視聴している様子が、頻繁に見られ、私たちの技術が子どもたちや保護者の皆さん、さらに地域の応援の方々のお役に立てていることを実感しました。

映像を確認しながらカメラを切り替える

今後の展開

ISIDでは、今回の取り組みをきっかけに、街の活性化のために他イベントや商店街などへカメラを導入する検討を進めています。また、こうした仕組みを全国的に展開できないかと考えており、競技団体などとスポーツイベントの利用に向けた協議を始めています。イベント以外にも商店街や公園など、地域主体で運営している場の安心・安全の実現に向けて自治体とも検討を始めました。本カメラがより広い地域の方々に便利にご利用いただけるよう、取り組みを推進して参ります。

品川宿を駆け抜ける小学生ランナー

2020年1月更新

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