電通総研が大阪・関西万博で提示した“ウェルビーイング”のかたち
- AIで転倒リスクや身体的フレイルを可視化する体力測定システム「DigSportsフレイモ」を出展 –

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2025年9月3日(水)から8日(月)の6日間、大阪・関西万博のEXPOメッセ「WASSE」にて、スポーツ庁主催の体験型イベント「Sports Future Lab ~スポーツがつくる未来~」が開催されました。電通総研はこの場にて、「DigSports」「DigSportsフレイモ」を出展。未来のスポーツやウェルビーイングを来場者とともに考える貴重な機会となりました。

「DigSportsフレイモ」出展ブース

スポーツの力で社会を変える──3つのラボで描く未来像

大阪・関西万博で開催されたスポーツ庁主催の体験型イベント「Sports Future Lab ~スポーツがつくる未来~」は、「未来社会の実験場」という“先進性”の要素と、来場者にスポーツ庁が目指す目的の達成につながる“新たな発見”を提供する場として開催されたものです。
「Well-being」「Diversity」「Empowerment」の3つのテーマに基づくラボと、ステージ・シンボルゾーンで構成。出展企業からスポーツを通じた健康長寿社会の実現に向けた技術と知見が披露されました。会期中、EXPOメッセ「WASSE」には日々10,000人を超えるお客様にご来場いただき、会場は熱気に包まれました。

狙いは「住民目線」での価値検証

今回、電通総研は「Well-being Lab」にて、AIを活用したフレイルチェックシステム「DigSportsフレイモ」を出展しました。このシステムは、Webカメラの前で特定の動作をすると、AIがその人のフレイルの兆候を捉え、転倒リスクなどを可視化し、一人ひとりに最適な運動や生活習慣の改善を提案するものです。
DigSportsフレイモの詳細はこちら:
https://smart-society.dentsusoken.com/solution/DigSports_FraiMo新しいウィンドウで開きます

DigSportsフレイモの開発責任者を務めるスマートソサエティセンターの飯田 倫崇は、出展を決めた想いをこう語ります。
「このシステムは、自治体の健康増進計画をサポートするために開発しました。しかし、実際に体験されるのは住民の皆様です。リリース間もないこの取り組みが『スポーツを通じた地域のウェルビーイングを支える仕組み』として、皆様にどう受け入れられるか。それを確かめるまたとないチャンスだと考えました。」

「DigSports」×フレイル予防──AIが導くウェルビーイングの未来

幅広い世代の方々が「DigSportsフレイモ」を体験

電通総研の展示「DigSportsフレイモ」は、時には1時間待ちの長蛇の列ができるほど、注目を集めました。会期を通じて、幅広い世代から合計1,380名もの方々に体験いただき、来場者の皆様の健康意識を大きく刺激することができました。

成功の要因は、その「カジュアルさ」にあったと飯田は言います。「『カジュアルに体力測定ができる』というコンセプトが参加へのハードルをぐっと下げ、さらに「AIによる体力測定」というキーワードが、健康に関心の高いシニア層はもちろん、若い世代の興味も引きつけ、「自分もやってみたい」という参加の連鎖を生み出したように感じました。体験している方の楽しそうな様子が、これからの自治体での展開にもつながるとよいと考えています」。

未来社会の実験場としての万博

「Sports Future Lab」は、 “未来社会の実験場”というコンセプトにふさわしく、電通総研のブース以外にも、AI・XR・VRなどの先端技術を活用した様々な展示が並び、来場者は「する」「みる」「ささえる」スポーツの多様な関わり方を体験できました。
その中で、電通総研の「DigSports フレイモ」は、スポーツとテクノロジーの融合によって、誰もが健康で豊かな生活を送れる社会の実現を目指す取り組みの一端を示しました。大阪・関西万博という国際的な舞台で、スポーツの未来を体感した来場者たちの笑顔が、次の社会のヒントを教えてくれたように感じます。

笑顔の連鎖を、未来の力へ

「体験している方の楽しそうな様子が周囲の関心を呼び、「自分もやってみたい」という笑顔の連鎖が生まれる──。今回、目の当たりにしたこの光景こそ、私たちの大きな喜びの1つの形であると感じました。」(飯田)


電通総研は、本イベントの出展で得た、課題や成果を今後は自治体に還元するべく、製品の改善を図り、スポーツ・運動によるまちづくり・健康づくりを支援していきます。

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