Looker主催のオンラインイベント「第2回 Data Modernization Day」に登壇
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2021年2月18日に開催されたLooker主催のオンラインイベント「第2回 Data Modernization Day」に、当社コミュニケーションIT事業部 服部 知と熊倉 光規が登壇しました。「Lookerと各種3rdPartyシステム/業務ツールを連携することで実現する業務のモダナイゼーション」と題し、Lookerを活用したインテグレーションで実現する業務円滑化の取り組みを、ユースケースを交えてお話しました。本レポートでは当日の様子と講演内容についてお届けします。
「Data Modernization Day」とは
「Data Modernization Day」はLookerが主催するオンラインイベントです。第2回となる今回は、登壇企業から企業のデジタルトランスフォーメーション推進における課題や解決策などが紹介されました。
講演内容
Looker Action Hubで実現する3rdPartyシステム連携と業務モダナイゼーションとは?
日々変化する状況に柔軟に対応するためには、データをより効率的かつ適切に活用することが求められおり、近年多くの企業がデータ活用基盤の高度化「データモダナイゼーション」の取り組みを加速しています。
データ分析を既存業務に組み込み、より有効なデータ活用を行うためには、「データモダナイゼーション」と「業務モダナイゼーション」の二つに分けて考える必要があります。
データモダナイゼーションの対象になるシステム基盤は一般的に、顧客の既存システムや業務基盤からのデータを集約・管理するDWHやデータマート、データレイク群と、Lookerのようなデータプラットフォームで、それらのデータを分析するBIのレイヤーによって構成されます。通常データモダナイゼーションは、データアナリストやマーケティング部門の担当がデータ分析業務やマーケティング業務に活用します。しかし、これまでデータ分析業務を行ってきた以外の業務部門のユーザーがデータを有効活用していくには、データモダナイゼーションのレイヤーから業務ツール等の3rdPartyシステムと連携し、データ分析の結果やインサイトを連携することが重要です。これら連携で業務モダナイゼーション、つまり既存の業務のさらなる効率化・意思決定の迅速化を推進することができると考えています。
Lookerは業務モダナイゼーションを実現する大変有効なツールです。今回はLookerを活用した業務モダナイゼーションの取り組みについてご紹介します。
Lookerの特徴と外部システム連携を実現するLooker APIとAction Hub
Lookerは多種多様なデータレイクを参照し、統合された分析環境をユーザーに提供します。簡単な操作でデータを分析、可視化できるBIツールであることはもちろんですが、ISIDはそれに加えて様々な外部システムと連携する「拡張性の高さ」が魅力ととらえています。
特に業務モダナイゼーションレイヤーに属する3rdParty等のシステムに連携する機能が充実しています。例えばLooker APIです。Lookerでは多くのAPIが準備されているため、容易に外部システムと連携することができます。もう一つはAction Hubとよばれる機構を備えていることです。Lookerで得たデータ分析結果に基づいて、様々な外部システムにデータ更新等のアクションをリクエストすることができる「Action」と呼ばれるモジュールが公開されており、ユーザーが、自由にデータ分析を業務フローに組み込むことができます。また自らモジュール(Custom Action)を作成して利用することも可能です。
Looker Action Hubによる3rdPartyシステム間連携の事例
① LINE連携Action マーケティング業務支援の事例
LINEユーザーのデータと、お客様の1stPartyデータを組み合わせ、Lookerで分析・ターゲティングした結果をLINEのオーディエンスとして反映できる「Custom Action」です。特定ユーザーのLINE公式アカウントに対して、メッセージ配信を行ったり、LINE広告の入稿を行うことができるというユースケースです。より効果的で最適なコミュニケーションが実現できます。
② LINE WORKS連携Action セールス業務支援の事例
LINE WORKS連携Actionは、営業職員が活用するLINE WORKSと、カスタマーが利用するLINEのトーク履歴を分析。トーク頻度などの情報とCRMやEC購買履歴などの1stPartyデータを組み合わせLookerで見込み顧客を抽出し、営業職員に対して追客指示を配信します。非対面での接客が求められる昨今の環境の中で、Lookerでの分析結果を元に、営業職員に対してネクストアクションを配信することによる業務の円滑化を目指しています。
③ Microsoft Teams連携Action 情報連携効率化の事例
様々な業務データソースに基づくクエリ結果やレポートなどをMicrosoft Teamsのチャネルに送ることができる「Custom Action」です。さらに、ネクストアクションを促すことによって、業務効率化、意思決定の迅速化を推進します。
作成したActionのオープンソース化の取り組み
ISIDでは、これまでの取り組みを、お客様によりご理解いただくため、Microsoft Teams連携ActionとLINE WORKS連携Actionの2つのActionをオープンソース化し、皆様が実際にサンプルとしてお試しいただけるようにプラットフォーム上で公開する取り組みを行っています。
ISIDのセッションでは多くの方にご視聴いただき、イベント後には多数のお問合せをいただきました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。講演内容やISIDが提供するLookerのインテグレーションサービスに関して、ご不明な点やご要望がございましたら、下記メールまでお気軽にお寄せください。
講演のアーカイブは下記をご覧ください。
2021年5月更新
登壇者
服部 知 コミュニケーションIT事業部
マーケティングIT部
熊倉 光規 コミュニケーションIT事業部
マーケティングIT部