電通主催のオンラインセミナー
「電通 ビジネス/デジタルトランスフォーメーションウェビナー」に登壇
「電通 ビジネス/デジタルトランスフォーメーションウェビナー」に登壇
- 顧客接点改革
- データ分析・活用
- IoT・ビッグデータ
2021年9月1日(水)に開催された電通主催のオンラインイベント「電通 ビジネス/デジタルトランスフォーメーションウェビナー Disruptive & Sustainableな生活者視点の事業変革」に、コミュニケーションIT事業部の丹羽ひかるが登壇しました。
本記事では「LINEとLookerで実現するデータドリブン・マーケティング ~JINSの事例を交えて~」と題した丹羽のセッションより、圧倒的なリーチ力を誇るLINEと、Google Cloudが提供するデータ分析プラットフォームLookerを活用し、段階的にデータドリブン・マーケティングを実現するためのポイントをレポートします。
データドリブン・マーケティング実践への障壁と解決策
データドリブン・マーケティングを実践していても、データを売上やパフォーマンスの向上に転換できていない企業は多いのではないでしょうか?
その要因として5つの障壁が挙げられると丹羽は説明します。
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1.何から手をつければよいのかわからない
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2.因果関係が不明
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3.データ不足
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4.経営資源やツールが不足
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5.組織や人の問題
障壁2と3は、1と4を乗り越えた結果としてデータが整備されることで解決できるものとし、丹羽は1と4の対応策を次のように挙げました。
1.「何から手をつければよいのかわからない」の対応策
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簡単なデータから始めて、クイックウィンを作る。
最初からデータを100%揃えたり、100万ドル単位のインフラ投資を行なったりする必要などない。80%の成果をもたらしそうな20%のデータがなんであるかを見極め、そこから始める。
4.「経営資源やツールが不足」の対応策
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データドリブンマーケティングのインフラを構築する。
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大きく考え、小さく始め、スピーディーに拡大していく。
大きく考えるときに、データドリブンマーケティングの最終目標によって必要となるITインフラが決まり、またITインフラは容易にスケール拡大できる必要がある。
ISIDが考えるデータドリブン・マーケティング戦略を支えるITインフラ
丹羽は、データドリブン・マーケティングのITインフラを考えるうえで重要なポイントになるのを、「ビジネス・インテリジェンス(BI)、データドリブン・マーケティング用システム群、エンタープライズ・データウェアハウス(EDW)を統合し、媒体やオペレーショナルCRMとシームレスに連携すること」と話します。
丹羽は「大きく考えて小さく始める」のうち、まず「大きく考える」に該当するアーキテクチャを示しました。
データドリブン・マーケティングとBIを網羅するツールとして、「Lookerが最適」と話す丹羽。
その理由について、「Lookerが提供する多彩な外部アプリケーション連携機能を使うことで、データ分析、処理結果をシームレスに外部アプリケーションと連携させた処理が可能である点」と続けます。
また、図に示したITアーキテクチャの特徴について、次の2点も挙げました。
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LINE等と連携することで、顧客に対して最適なアプローチができ、かつ顧客の行動をトラッキングしてデータを収集することができる
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EDWやデータマイニングの領域はアマゾン ウェブ サービス(AWS)やGoogle Cloud Platform(GCP)などのサービスで網羅することが可能
Lookerの詳細は こちら
一方、「小さく始める」についてはどうでしょうか。丹羽は「クイックウィンを積み上げていくことが重要」と話し、次のアーキテクチャを提案しています。
リーチ力が高く効果の出やすいLINEを活用し、EDWやLookerの活用範囲をできるだけ絞ることで、スケーラビリティーを担保しながら経営資源やツールへの投資を抑え、クイックウィンを実現します。
ISIDが提供するLINEのインテグレーションサービスはこちら
LINEとLookerの組み合わせでクイックウィンを実現した事例
次に丹羽は、LINE公式アカウントやLINE広告をLookerと組み合わせることで実現する、マーケティング施策の実例を複数紹介しました。
中でもLINE公式アカウントのブロックを分析した例について、Lookerでの分析手法を「ビジネス課題の定式化→概観調査→探索的分析→運用化」という4段階で具体的に示しています。
クイックウィンから次のステップへ
クイックウィンが実現したら、次はデータドリブン・マーケティングを段階的に成長させる段階という丹羽。成長段階を3ステップで示しました。
STEP 1 アカウント連携と1st Partyデータの拡充
アカウント連携を実装し、ファーストパーティーデータを紐付いた形でLookerに取り込むことで、LINEユーザーの属性補完が可能となり、より詳細な分析を実施。
STEP 2 分析結果をアクションへ
Lookerで確度の高いターゲットが抽出できたら、そのターゲットに対して最適な媒体から配信できるようにする。ISID独自開発の「Customer Match for LINE」を利用すれば、Lookerで抽出したターゲットをLINEのカスタムオーディエンスとしてLINEの管理画面にシームレスに連携可能。
STEP 3 媒体展開・分析手法の高度化・チャネル展開
STEP 2 まで完了したら優先度と着手しやすさを考慮して媒体の展開、分析手法の深耕・高度化、チャネルの展開をしてデータドリブン・マーケティングを段階的に成長させる。
ISIDが支援した株式会社ジンズの事例を紹介しました。
ジンズではデータドリブン・マーケティングを段階的に成長させるために様々な施策を行っています。
詳細はこちら
LINEとLookerを核としたインテグレーションで実現するデータドリブン・マーケティング
丹羽は最後に、LINEとLookerとISIDのインテグレーションの組み合わせでデータドリブン・マーケティングを実現できることに触れ「これまでのデータドリブン・マーケティング支援実績をもとに、お客様企業の競争優位獲得に貢献したい」と締めくくりました。
講演のアーカイブは下記をご覧ください。
2021年12月更新
登壇者
丹羽 ひかる コミュニケーションIT事業部
マーケティングIT部
製品・サービスに関するお問い合わせ
株式会社電通総研
コミュニケーションIT事業部
E-mail:g-marketing-seminar@group.dentsusoken.com