日本の未来を見据えるリーダーが挑み続ける
「人」が起点の社会課題解決型コンサルティング

Talk01.リーダーたちの原点

「コンサルタントになって初めてお客様から言われた“ありがとう”が今も仕事の根底にある」

尾下充利(コンサルティング本部 ビジネスデザイン第2ユニット長)
工場系ITツールの要件定義から導入・立ち上げを支援。その後、IT導入に合わせた生産準備プロセス改革、IoT/スマートファクトリー戦略構想のコンサルティング、顧客全社規模の商品化業務改革のプロジェクトマネージャーに従事。現在は顧客の業務変革(BX)拡大とDX実現に向けたプロジェクトデザインの推進を手掛ける。

白戸 メーカーのシステムエンジニアから、コンサルティングファームを経て電通国際情報サービス(ISID)(現:電通総研)に入社。金融、製造、流通をはじめとしたさまざまな業界へのシステム導入を担当後、ISIDビジネスコンサルティング(現:電通総研)の立ち上げに携わり、その後はIT戦略や情報セキュリティー戦略の策定に従事しています。当社はコンサルティングからIT実装まで一貫してサポートしているのが特長で、お客様に施策が定着するところまで見届けられるところに面白みを感じています。お客様と最後に一緒に笑いあえる、寄り添ってもらって嬉しかったと言われることが多い仕事です。その初心を忘れずキャリアを積んでも目の前のお客様がどれくらい喜んでくれるのかを意識して、効果を実感してもらえるコンサルティングを大切にしています。

村山 私は元々輸送用機器メーカーで10年間、鉄道のブレーキシステム開発に従事していました。社会インフラに携わることへの達成感はあったのですが、製品を生み出すサイクルが長いんですね。コンサルティング案件は短期集中型。早期にお客様の成果が感じられ開発経験も生かせられるのが魅力です。実は2003年に専門職大学院が創設されてすぐ入学し、その際師事した教授がコンサルタントでした。それがきっかけで製造業の業務改革や事業開発に携わりたいと思いアイティアイディ(現:電通総研)へ。最初からやりたいことをイメージして入社し、現在の新規事業部署を立ち上げました。自らの意思があれば事業部まで作れてしまうのは、電通総研ならではです。

尾下 私も村山さんと同じように、元々当社にはなかった製造業の生産技術を支援するコンサルティング部門を作り上げていきました。前職は半導体の生産管理を担当し、工場の稼働計画や、設備投資した際の生産シミュレーション、生産戦略の策定などを担っていました。当社へ転職後は工場系ITツールのシステムエンジニアでしたが、前職の経験からITだけ入れてもダメで、業務との両輪変革が重要と考えて業務コンサルタントへ転身しました。コンサルタントになり、担当したお客様から「本当にありがとう」と初めて言われた時のことが今なお忘れられず、常に仕事の根底にある気がします。電通総研になった今、顧客企業はもとより生活者や自治体の方々などから「ありがとう」と言われるようなコンサルタント集団になれればと思っています。

Talk02.電通総研で働く魅力と各コンサルタントに求めるもの

「この街を、社会を良くしたいという“強い想い”。一人ひとりのWillを最も大事にしています」

村山 誠哉(コンサルティング本部 本部長補佐)
素材、自動車、自動車部品、精密機器、食品、美容・化粧業界にて要素技術を生かした新規事業、新商品企画の立案やあるべき姿に向けた業務プロセスの改善などのコンサルティング実績を築く。モットーは「顧客の声を聞くだけではヒット商品は生まれない」。セミナー・研修講師としても活動中。

村山 電通総研への統合に伴い、各社で議論を重ねてきましたが、コンサルタントに求めるものや、チャレンジしやすい社内環境、人を大切にする社風などは共通していました。一人ひとりの想いを軸に、やりがいをもって仕事をする組織でありたいですね。

尾下 3社のコンサルタントに共通しているのは「人間魅力」。皆どこか人間くさい人が多いんですよ。一人ひとりが何をしたいかが非常に重要で、私たちはそれを「Will」と呼んでいます。例えば、カーボンニュートラルの専門家として、自らソリューション作り上げたコンサルタントもいます。システムエンジニアだった私も生産技術の業務コンサルタントとしてやりたい想いを実現できています。Willは言い換えると、チャレンジ精神。成し遂げたい想いを持った方に入社してもらいたいです。

白戸 個人として何をやりたいのかは入社後に必ず求められます。これからは一企業を支援するというより、企業間をつなげたり、業界や地域全体で取り組んだりと、社会問題をどう解決していくかが問われます。その際、個人の意思や想いがないとやり遂げられない部分もあるので、個を尊重していきたいです。言われたことをするのではなく、我々コンサルタントとして何を成し遂げたいのか、Willを伸ばす組織でありたいと考えています。

村山 人や社会の可能性を伸ばすコンサルティングの仕事には「Will(やりたいこと)」「Can(できること)」「Must(売上)」が必要です。この3つの中で我々が最も大事にしているのがWill。会社からMustを押し付けられると働き続けることはできません。例えば、自分に関わりのある街だと提案に力が入りますよね。それはこの街を良くしたいという“強い想い”があるから。それがWillです。

尾下 全て言われてしまいましたが、社風で付け加えるなら、「部長・課長・マネージャー」という呼称は使用しません。年齢や役職に関係なく「〇〇さん」と呼び合うからこそ、誰とでも相談しあえるフラットな関係性が築かれています。

Talk03.電通総研になってからのコンサルタントの未来像

「他とは違う“ワクワク・ドキドキ”できる実現性のある未来を描く、それが電通総研」

白戸大輔(コンサルティング本部 戦略コンサルティング第2ユニット長)
専門領域はDX戦略、ITグランドデザインやITロードマップ、RFP作成などのIT戦略、情報セキュリティー戦略。これまで自動車のオンライン販売プロジェクト企画・推進支援や、流通・小売・金融業においてアジアマーケットにおける顧客獲得・クロスセル、顧客情報の利活用・実現推進などの多業種のDX構想策定支援などを手掛ける。

村山 電通総研になりシンクタンクを持つということは、社会や生活者、業界や企業における洞察力を持ち、未来を見据えながら、現状の課題を的確に捉えるということ。つまりお客様と一緒に、世の中を良くすることにチャレンジできるということです。

尾下 当社は、1975年にGEと電通の合弁会社として設立され、民間初のタイムシェアリング・サービス(コンピュータの共同利用)を展開。製造業や金融機関など日本を代表する企業に支持され、最も高いシェアを獲得した歴史があります。そのテクノロジーの可能性を切り拓く挑戦者としての精神、アイデアとクリエイティビティこそが私たちの特長でもあり強みでもあります。
やっぱり一味違うと思わせるコンサルティング。それは、業務効率化やコスト削減といった課題にとどまらず、企業風土の変革や事業の創出、ひいては産業全体を改革していくためのユニークな視点を持つことです。

白戸 尾下さんが言う電通グループならではの特長は、月並みですが「ワクワク」できる実現性のある未来を描くことだと考えています。
現在、地方のある案件を担当し過疎化が進む地域をどう盛り上げていくのか、住民視点で10年後、20年後を描く支援をしています。電通グループのブランディング力も活用しながら、シティプロモーションや町おこしイベント等の企画や、ITを活用した市民サービス向上施策を立案などに取り組んでいます。今後はITやビジネスのコンサルティングの枠にとどまらず社会変革活動をしていくのが、我々の目指すべき姿です。

尾下 私たちが今取り組んでいるテーマは、地方におけるシニア層の移動問題の解決です。シニア層の移動をサポートするとなると、真っ先にタクシーや自動運転バスなどを思い浮かべると思うのですが私たちは違います。例えばシニアの生活を考えたら一人一台車があった方が良いかもしれない…と、「人」を中心に考えることを大事にしていきたい。「そんな切り口から!?」という発想で社会を「快適」に「面白く」できると、唯一無二の存在になれるのではないかと思っています。

白戸 ISIDの既存事業であるシステムインテグレーション機能に、シンクタンク機能とコンサルティング機能が統合されたことで、社会や生活者の未来をロードマップとして描き、様々な視点から戦略を策定し、施策としてシステムを導入するまで、ワンストップでできるようになりました。入口から出口まで一貫して我々らしさでビジネスを作り社会変革まで広げられるのは、他のファームにはない強みであり、働くコンサルタントにとっても一つの魅力になると思います。

尾下 地域を盛り上げることは、日本を盛り上げることにつながります。これまで一企業や一地域への対応でしたが、今はそれでは解決できない程、世界の競争力は増し、国内の社会課題は差し迫っています。企業間や民間企業と公共を連携して社会実装していくために、我々3社が統合したことでよりお役に立てれば良いですね。

村山 一番は、世の中を良くしたいという強い想い。かつて日本の製造業はジャパン・アズ・ナンバーワンと言われた時代がありました。そこから失われた30年が40年になり、この先も続けるわけにはいきません。ISIDビジネスコンサルティングの戦略やマーケティング、アイティアイディが持つメソドロジー開発、ISIDのソリューションを全社最適できる強みを最大限に生かし、人を起点に日本の産業が世界で勝てるように応援していくことをやり続けたいと思います。

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